槍投げ2006/01/24 22:22

なぜか目に付いた陸上競技シリーズ
 図書館で目に付いたので借りて読んでみた.
ハンドランチと同じ投げ物で何かヒントにならないかと思ったのである.
 オリンピックの競技であるが詳しい人は稀であろう.
まずは槍.規格では男子用が全長2600mm、重心位置も規定されていて先端から1000mm、重量はなんと800g.(女子用で600g)これを世界のトップクラスは90m投げる.100mを超えそうになると危険であるということから飛ばないように規格改訂が繰り返されてきたようである.約20mの助走を経てクロスステップから最後のラストクロスで大きく上体をひねって投げ出す.投げ出し時点の助走速度が6~8m/s、投出し速度が30m/sで槍には初速36m/s(約130km/h)が与えられるようだ.20%は助走で稼いでおり、空母から発進する飛行機のようだ.
 紙飛行機とは違って距離競技であるので遠くへ飛ばす角度と水平方向の初速が重要.
 トップ選手では槍の姿勢角25度で35度の経路角で投げ上げるとのこと.迎え角は-10度.これは高度を取った後で落下時に最良の迎え角を得る為ではないかと推定する.姿勢角を維持する為にはピッチング方向のモーメントを0とするように重心をつかんで投げることとリリース時の指の摩擦で毎秒20回転程度のスピンをかけるとのこと.
 ふ~ん.知らない世界だけど奥が深いのねと言う感じだが紙飛行機だって知らない人には似たようなものだろう.フィンランドでは人気のスポーツだそうだが日本の競技人口はどのくらいいるのだろう.紙飛行機のハンドランチがJC予選のエントリ者の数から100人くらいとすると案外、槍投げの競技人口の方が多いのかも知れない.槍の専門メーカーもあるようだ.
 しかし公園では危なくて投げられないし、あまりオープン(?)なスポーツではない.オリンピックがあるのには負ける.